見積もりはなぜ外れる? ― 時間の読み方を変える3つの工夫
約 6 分 · 最終更新 2026-06-21
人はなぜか、自分の作業時間を実際より短く見積もります。これは性格ではなく、誰にでもある思考のクセ。仕組みで補えます。
なぜいつも短く見積もってしまうのか
計画を立てるとき、人は「うまくいったケース」を基準に時間を読みがちです。これは「計画錯誤」と呼ばれる、よく知られた認知のクセ。割り込み・やり直し・準備といった現実のノイズを、計画段階では忘れてしまうのです。
だから「あと5分で終わる」は、たいてい外れます。意志や慣れの問題ではなく、見積もりの方法を変えないと、何度でも同じズレが起きます。
工夫1:過去の自分を証拠にする
次に同じ作業をするときは、頭の中の「理想の所要時間」ではなく、「前回実際にどれくらいかかったか」を思い出して使います。記憶があいまいなら、数回だけ実時間をメモしてみると、自分の平均が見えてきます。
希望ではなく実績で見積もる。これだけで、計画錯誤の影響は大きく減ります。
工夫2:細かく割ると誤差が縮む
大きな塊を一発で見積もると、誤差も大きくなります。「資料作成3時間」より、「構成30分+本文90分+見直し30分」と分けたほうが、各パーツは読みやすく、合計の精度も上がります。
分けると「抜けていた工程」にも気づけます。見えていなかった準備や移動が、見積もりに乗ってきます。
工夫3:楽観・現実・最悪の3点で見る
一つの数字で決めず、「うまくいけば/たぶん/最悪」の3点で考えます。予定に置くのは真ん中〜やや最悪寄り。早く終われば得をするだけで、困りません。
特に締切のある予定は、最悪ケースが入る余白を持っておくと、当日に焦らずに済みます。
この記事の持ち帰り
- 短く見積もるのは「計画錯誤」という誰にでもある思考のクセ。
- 希望でなく「前回かかった実時間」で見積もる。
- 作業を細かく割ると、各パーツも合計も精度が上がる。
- 楽観・現実・最悪の3点で見て、予定はやや余裕側に置く。